本願寺派総長選 異例の交代劇、その影響は? 門主意中の候補が2度落選
日本最大級の仏教教団、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)は、園城義孝(そのきぎこう)総長(69)を支える総務と副総務計5人が就任、新内閣に当たる新しい「総局」が発足した。先だって行われた総長選では、国会に相当する「宗会」が、宗祖親鸞の血筋を引く大谷光真(こうしん)門主の意向とは異なる形で決着し総長が交代。今年4月の組織改革後、初の総長交代劇がどんな影響を及ぼすのか、関係者は気をもんでいる。
本願寺派の宗会は、明治14年に立法・議決機関として設置。宗派の憲法に当たる「宗法」が約60年ぶりに改正され4月に施行。宗会の権限は縮小された。
今回の総長選は、宗会議員(定数78)の改選に伴い、17日に特別宗会を開いて実施。総長選は宗派内で「門主指名制」と呼ばれる独特の手法がとられ、大谷門主が2、3人の候補者を指名、その中から宗会議員が投票し選出する。
近年の総長選では、大谷門主が宗会議員の中から意中の候補者を挙げ、宗会側が意向を酌んで総長を選ぶ傾向が目立っていた。
18日に行われた総長選では、大谷門主が意中の橘正信・前総長(70)と、宗会議員ではない元龍谷大学長の神子上惠群(みこがみえぐん)師(75)を候補者に指名。しかし、橘師は27票にとどまり、神子上師が50票で当選したものの、就任を辞退する異例の展開となった。
翌19日の再選挙では、大谷門主は橘師を再指名。対抗する候補者も、橘師の盟友で改革を支えた宗会議員の園城師とした。結果は橘師が31票で再度落選。44票で当選した園城師が選出された。
大谷門主はここ数年、「時代に即応した組織機構の改革が必要だ」との意向を示し、橘師は総長として宗法改正などを通じ改革を推進。これに対し、一部の宗会議員からは「拙速すぎる」「末寺の声が宗務に反映されていない」などの異論が出ていた。
園城師は19日の総長就任会見で「できれば前総長にもう少し仕事をしてほしかった」と本音をのぞかせ「ご門主さまの推薦にノーという世界があるのかと、つくづく厳しく受け止めさせてもらった」と述べた。【関連記事】 年末恒例のすす払い、京都の東西本願寺で 浄土真宗本願寺派で総長選挙 園城師を選出 浄土真宗本願寺派の“教科書”中高年に好評 「お東紛争」、解決に向け前進と大谷派 請求棄却にも評価の理由は お寺さんもゆるキャラ ブームで続々誕生 民主党の轍を踏むな
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