ドル87円後半、米緩和の早期解除観測で2年5カ月ぶり高値
[東京 4日 ロイター] 東京外為市場正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ドル高/円安の87円後半。米「財政の崖」をめぐる懸念が後退したことに加え、米量的緩和の早期解除観測が台頭したことで、米長期金利が上昇。これが意識される中で、ドル/円は一時87.78円と約2年5カ月ぶりの高値をつけた。
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<ドル90円台視野に>
正午までのドル/円は87.25─87.78円のレンジで取引された。昨年12月11─12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて買われた海外市場の流れを引き継いだ。
3日公表された昨年12月11─12日のFOMC議事録では、複数の委員が量的緩和について「2013年末より相当前に買い入れペースを緩めるか、停止することが恐らく適当」と考えていたことが明らかになった。
市場ではドル/円について「85円をベースにどこまで行けるのかトライしている最中だろう。ドル買いになろうが、リスクオンになろうが、どっちにしろドル/円は上がりそうなムードにあり、きょうの米雇用統計で一気に88円を飛び越えて、89円があってもおかしくない」(大手邦銀)との声が出ていた。
12月米雇用統計をめぐっては、強いADP全米雇用報告を受けて期待が高まっているが、この関係者は「予想通りの数字にとどまっても、米景気回復が想定通りということで、問題なくドル/円は上がるだろう」との見方を示した。
ロイター調査によると、12月の非農業部門雇用者数は15万人増が予想されている。11月は14万6000人増だった。
みずほ証券FXストラテジスト、鈴木健吾氏は「ドル/円は88円に乗せてくると、おそらく市場は90円を見始めるだろう」と予想。ただ「期待先行で上げてきた面も強い」として、「テクニカル指標は過熱を示しているほか、ポジションも積み上がっている。米雇用統計が調整のきっかけになる可能性もあり、注意が必要だ」と警戒感も示した。
(ロイターニュース 志田義寧)【関連記事】 コラム:円安の先にインフレは来るか=唐鎌大輔氏 米FRB内で政策懸念、FOMC議事録公表:識者はこうみる 債券買い入れ継続の方向性堅持、内部では政策懸念=FOMC議事録 コラム:日米金融政策の強弱感強まれば90円突破も NY金先物が1%超下落、FRB議事録受け
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