<中国>唐家・模前国務委員が3月下旬来日 関係改善を模索【北京・工藤哲】中国の対日外交に強い影響力を持つ前国務委員の唐家・模(とう・かせん)中日友好協会会長(75)の3月下旬の訪日が固まったことが、複数の日中関係筋の話で分かった。安倍晋三首相との会談に向けた調整も進められている。
唐氏は今回の訪日で、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を巡る問題などで冷え込む日中関係の改善を模索する考えだ。
唐氏は「新日中友好21世紀委員会」の中国側座長(日本側座長は西室泰三東芝相談役)を務めており、委員会会合出席のため長崎県や東京などを訪れる予定。
委員会は日中関係を一層発展させるため、双方の有識者が政治や文化、科学技術などの分野で議論し、両国の政府首脳に提言・報告する,【拡大画像や他の画像】。昨年11月の開催を予定していたが、日本政府の尖閣諸島国有化や反日デモの激化などによる日中関係の悪化を受けて延期されていた,11日・ボディメーカーコロシアム。唐氏は一連の日程で、安倍首相と、14日に国家主席に就任する中国共産党の習近平(しゅう・きんぺい)総書記との首脳会談実現に向けても調整するとみられる。
唐氏は外相経験者で日本勤務が長く、現在北京で開催中の全国人民代表大会(全人代=国会)での外相就任が固まっている王毅(おうき)国務院台湾事務弁公室主任(59)=元日本大使=との関係も深い。「王氏が外相に就任すれば、同じ知日派の先輩格である唐氏の存在感も高まる」(日中関係筋)との見方もある。
唐氏は日本の要人が北京を訪問する際には受け入れ役を務めることが多く、1月に村山富市元首相や加藤紘一自民党元幹事長らの訪中団と北京で会談した際には「日中間には(尖閣問題など)避けて通れない問題はあるが、対話と協議でうまく解決する手段を探るのが急務だ。両国の友好を重視する姿勢は変わらない」などと発言している。【関連記事】 <日中関係はどうなるのか>尖閣国有化半年:日中緊張 糸口見えず <フォークランド諸島に中国のテレビも来て…>発信箱:「ストロング・ジャパン」=福本容子(論説室) <尖閣を巡る最近の動き>尖閣寄付金:東京都が「基金化」する条例を成立 <中国事情についてのコラム>木語:南の島、なぜ消えた=金子秀敏 <中国事情についてのコラム>木語:戦場英会話の演習=金子秀敏
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